ディップ成形(ディップ成型)は、金型表面にゾル(塩化ビニールペースト)を
附着させる方法です。(DIPは【浸漬・どぶ漬け】の意味)
予熱した金型をゾル中に浸漬した後、ゆっくり引き上げ直ちに加熱炉でゲル化させ、冷却、そして離型します。金型に接した内面寸法は比較的精度が高く、外面はラフになります。成形品の厚みは予熱温度とゾルの粘度により調節できます。 (離型しないものもあります。)
ディップモールディング(浸漬成形)
● 特長
|
金型に接した内面寸法は比較的精度が高く、外面は肉厚(肉付)によって変化します。
|
● 適用グレードの用途・製品
|
◇各種端末キャップ、コネクター、スリーブ、バッテリー端子カバー ディスプレー用品、電気機器用絶縁カバー、Y字管(三又管) ◇疑似餌、特殊な細工物 |
①金型
②加熱
③ゾル槽(浸漬)
④加熱
⑤水槽(冷却)
⑥離型
(エアスプレー)
(エアスプレー)
⑦製品
ディップコーティング(浸漬塗布成形)
● 特長
|
金型の代りに金属基材へ直接被覆するので、離型の工程がありません。 |
● 適用グレードの用途・製品
|
◇ペンチ、プライヤー、ニッパ等の工具類 ◇自転車泥除け、自転車用部品、各種ハーネス用クリップ ◇各種メッキ用ハンガー、治具類(一般用、プラメッキ用、耐トリクレン用) |
①金型基材
②加熱
③ゾル槽(浸漬)
④加熱
⑤水槽(冷却)
⑥製品